気持ちが落ち込んだ時に試してほしい身体からの回復法

アイデア

ちょっといいセルフケア

気持ちが落ち込むのは
とても辛いものですよね

落ち込んでいる時ほど
どの解消法も役に立たないと
感じてしまうもの

そんな時は
「できなくてもいいけど、できたらちょっといい」セルフケア
積み重ねていきましょう

そうすることで
「落ちこんでるな~
でもそのうち戻るよね」と思えたら
きっと今より
毎日が過ごしやすくなるはずです

今回は
「できなくてもいいけど、できたらちょっといい」セルフケアのひとつとして
回復のために効果的な身体からのアプローチ方法を紹介します

落ち込んだ気持ちではなく
身体からアプローチしてみましょう

カギは生理的欲求

身体からのアプローチのカギとなるのが生理的欲求です

聞きなじみのない言葉かもしれませんが
とても身近なものなんです
理解するための概念的なものなので
読むだけで大丈夫です!

生理的欲求とは

生命活動を維持するために不可欠な必要最低限の欲求です

簡単に言えば

ずっとしないままでいると
身体や命を保てなくなってしまう欲求ということです

たとえば

  • 食べたい
  • 眠たい
  • 呼吸をしたい
  • トイレに行きたい
  • 水を飲みたい などを指します

落ち込んでいる時は
食べるのも億劫になったり
考え事をして眠れなかったり
おなかが痛くなったり
呼吸が浅くなったり
しますよね

そういった身体の働きから
落ち込んだ気持ちへのアプローチを考えてみましょう

ネットなどで検索すると
規則正しく生活しましょう
バランスよく食事をとりましょうという
アドバイスが紹介されています

もちろんそうできたら良いのですが
ここでは
もう少しゆるめにできる方法に絞ります

落ち込んだときに大切なのは
これ以上落ち込む種を増やさないこと
落ち込んでいる時は
自分を否定する気持ちが強くなりやすく
なんでも自分を責めてしまうこともあります

そういう時は
「こうするのがいいって分かってるけど、できない」ではなく
「これならできる」ことから手を付けていきましょう

できないのは悪いわけでも劣っている訳でもなく
今それくらい調子が悪いということ

落ち込みを解消したい気持ちには
きっとしんどさから抜け出したい気持ちが隠れています
更に言えばそれはいつか
「自分に優しくしたい」という気持ちに育っていくはずです

注意
ここで重要なことを伝えておかなければいけません

気持ちの落ち込みで日常に大きく支障がある場合は
専門家に相談してする必要がある場合があります
特に眠れない・食べられない症状のある方は
専門家に相談してみてください
サポートを受けるのは
ときに必要なことです

専門家を探したい方はこちら

気持ちの落ち込みや不安の症状はそれぞれの場合によって異なるので
人によって効果的な対処方法は異なります
ここで紹介する方法はひとつの選択肢です

専門家にかかっている方は、主治医に相談の上で取り入れてみてください

身体からのアプローチ方法4つ

今回は落ち込んだ時の身体からのアプローチ方法を具体的に4つ紹介します

  • 太陽の光を15秒ほど直視する
  • 自分を大切にする視点で食事を選ぶ
  • しんどくない運動
  • 五感を使う『コーピング』

太陽の光を直視する

光は
人間の心の動きに大きく関わっています
落ち込んでいる時には
ぜひ味方につけましょう

光の働きの一部を紹介します

  • 自律神経を調整する
  • 体内時計を調整する
  • 安心や多幸感をもたらすセロトニンの合成を活発にする

コツは、まぶしいと感じるくらいきちんとまっすぐ見ること

私も実際に試していました

朝がおすすめされていますが
実際には起きたら13時なんてこともよくあったので
私が見ていたのは13時の光です

それでもまだ明るいので良いや!と思い
寝転んだまま、寝室の窓を足であけて15秒間明るいところを見る
というのを続けていました

すぐに効果が出るものではないですが、起きた時の気分がかなりマシになりました

この方法が詳しく紹介されているのは
こちらの本です

ページの最後で
参考になる本を紹介しています

自分を大切にする視点で食事を選ぶ

「バランスの良い食事をとりましょう」よく耳にすることですね
栄養バランスのいい食事をするのはとても大切なことです
毎日それを目指すのはなかなか大変なこと
栄養バランスはもちろんですが
自分に「大切にしてるよ」と伝わるような食事を目指してみませんか?

神経に対して
「内臓の感覚を脳に伝える神経線維の数」と
「脳から内臓に情報を伝える神経線維の数」は
8:2といわれています

つまり内臓の状態が快適だと
「今いい感じ」という信号が脳に届きます
脳が理性的に「ここは安全」と言って聞かせても
内臓からの情報の方が数が多いのです

そのため身体の中を整えることは
心と身体全体に「大丈夫」「ここは安心」と
伝えることになります

自分を大切にする食事はひとそれぞれでしょう

大好きなものを味わって食べるのも

身体に優しそうな玄米や果物を食べるのも

胃に優しい雑炊やうどんを食べるのも

作る作業に消耗しないようにカップ麺で済ませるのも

頑張った自分へのご褒美としてカロリーをとるのも


選んだ理由に自分を労わる気持ちがあれば
きっとそれは自分を大切にする食事だと思います

そうはいっても身体は正直なもの
身体の不快感で気持ちが落ち込むこともあります

私は小学生の頃から理由もなくイライラして
じっとしていられなくなることにずっと悩まされていました

それが胃のむかつきによるものと気がついたのは
胃痛に悩まされて20年以上経ってからでした

生まれて初めて胃のむかつきで内科に行き
すぐに胃薬を処方されました
それからというもの
胃のむかつきからくるイライラはほとんど解消しました

できるだけ胃薬の量を減らす方向なので
減らす途中で時々胃のむかつきが出てくることがありますが
薬を飲めば大丈夫と分かっているので気持ちが楽です

私にとっての自分を大切にする食事は
「胃に優しい食事」です
食べることが大好きなので焼肉やラーメンも食べます
めちゃくちゃ甘いものを食べたいときは気にせず食べます
これも、自分の心に「優しい食事」です

お酒やカフェイン、タバコなどの嗜好性の強いものは
依存に繋がる可能性があります
これらのものへの依存には神経系が関係しています

アルコールで「非日常を味わえる」「普段の煩わしいことを忘れられる」
カフェインで「本来は出せないような成果を出せる」ことがありますが
それらが「ある」時だけに限定される効果です

できるだけ日常から離れる感覚ではなく
日常の中で楽しめる食事を探してみてくださいね

自分を大切にする食事のおすすめはこちら

家から一歩も出ずに背脂が食べられる

とりあえずなんか食べたい!となったときに
丁寧に食事してる気がしておすすめ

ご自愛している気持ちになれる
落ち着く飲み物もおすすめ

甘いものを食べたいけど
肌荒れやカロリーが気になるときに
日本一おいしいハチミツ

神経系(身体のなか)からの
生きづらさからの解放については
こちらの本を参考にしています

しんどくない運動

突然ですが
私の子どもの頃の体育の成績は2でした
(5段階のうち2)
体育への苦手意識から運動は大嫌いで
ずっと文化部でした


そんな私でもできた運動のススメです

運動することにより
「幸せホルモン」と呼ばれる
セロトニンの分泌が増えるといわれています

また自然にふれるとストレスが軽減し
精神的な健康に良い影響を与えるともいわれます

『ハーバードの人生を変える授業』には
様々な大学の研究データをもとに
「運動しない」ことは
「憂うつになる薬を服用しているのと同じもの」と書かれています

少し強い表現ではありますが
人間の身体はもともと食事のために動物を追いかけ
自分を食べようとする動物から走って逃げるように作られています
何億年と人間に刻み込まれてきた運動習慣は
はじまって100年程の現代でも変わりません

ただ
「運動をする」となると準備が億劫ですよね

家にいたい休日に

わざわざ他人に見られてもいい格好に

身支度するのしんどい

今すぐ家に帰りたい平日に

わざわざジムにいくのも

しんどすぎ

そういうことを全くしなくていい運動法

それは

  • 家の中で運動する
  • 行かないといけないところまで歩く です

家の中で運動するなら
リングフィットアドベンチャーがおすすめ

体力に合わせてできる運動だけ組み合わせることもできて
10分以下の運動でもできます

何も準備がいらず誰にも見られず運動できるアイテム

行かないといけないところまで歩く
つまり仕事からの帰り道や買い物やATM、薬局に行く時に
少しだけ歩いてみることです

今まで歩いていなかった分
少しだけでも積み重なれば効果があります
体力を使うので体調と相談が必要ですが
できそうなら取り入れてみてください

五感を使う『コーピング』

しんどい時に自分を助けるためにする行動
『コーピング』といいます

  • 好きな食べ物を食べる
  • 仮眠をとる
  • ちょうどいい時間の睡眠をとる
  • 深呼吸する
  • 自然の音を聞く
  • 身体の調子を整える
  • 身体の温度を調整する
  • 髪型を変える
  • 植物を育てる
  • 好きな香りをかぐ
  • 買い物をする
  • お風呂に入る

実際に私が使っているアイテム

「やばいな」「イラっとした」「嫌なことがあった」ときは
とりあえずひとつぶ食べる!

ひとつひとつの効果は大きくなくても
自分で自分を助けるために行動したこと
自分を傷つけない手段から試せることが
大切なことです

できることをして回復を待とう

「できなくてもいいけど、できたらちょっといい」
身体からのアプローチ方法を紹介してきました

これらのことを試してすぐに回復しないかもしれません
今は取り組めないこともあるかもしれません

「今できそうなこと」をしたら
あとはゆっくり回復を待ちましょう

参考になる本リスト

メンタルヘルスをライフワークにしている内科医
鈴木裕介さんの書籍『メンタルクエスト』

望んだ通りの人生を手に入れるのが困難な状況を
ゲームのハードモードに例えて
生きづらさをゲームのステージのように攻略していく
攻略本のような一冊です

鈴木先生の優しい語り口と
ゲームに例えた分かりやすい解説が魅力です

自身も心のあり方を改善しようとしてきた生きづらさの当事者であり
神経システムを通して「自分に自信が持てない」「人とうまく関われない」などの
生きづらさからの解放について説明されている一冊です

具体例と理論を交えて
生きづらさを発達性トラウマという視点から
読み解く視点は私が出会った書籍の中では
新しい視点でした

ハーバード大学の人気授業を書籍化した一冊
「ポジティブ心理学」の理論を日常生活に取り入れるために
実践的なワークが紹介されています

単なる知識ではなく
自分たちをとりまく世界をよく理解して
状況にうまく対処するための知識を育むはことができるとされています

ワークをすべて実践するのは難しく私もまだできていませんが
知識として知っておくだけでも役に立つ一冊です

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